学童クラブの質向上

今回は港区に設置されている学童について紹介し、その問題点についても深堀していきます。

港区にある学童クラブ

 

現在港区では様々な種類の学童があります。
大きく分けて児童館等、放課GOクラブ、学童クラブ3つ分けられます。
児童館等では原則一旦帰宅をし、そのあと児童館等に行き、児童館にある施設を無料で使用することが出来ます。
ただ例外として保護者の就労等の状況次第では直接児童館に行くことが出来ます、これも無料です。
次に放課GOでは放課後の時間に小学校の一室、また小学校に併設されている場所でスポーツや学習をすることが出来ます。
児童館等と同じように無料で利用することが出来ます。

学童クラブでは放課後の時間、保護者が就労している子どもたちが通います。
おやつが出されたり、夜7時まで預けることが出来ます。
これは定員が決まっており、また育成料もかかってくる点が放課GOとの違いです。
詳しい内容は下のリンクをご参照ください。

放課後等の過ごし方 港区HP
https://www.city.minato.tokyo.jp/seishounenikusei/houkago.html

学童でのタイムシェアによる問題

現在日本では少子化が急速に進む中、港区は他の区から転入してくる子どもが増加しており、子どもの数は増加傾向です。

港区では私立中学校への進学率が高いため、主に不足しているのは小学校の教室数です。
またそれに伴い、学童保育の定員拡大も求められていますが、
今回注目したいのは学童保育の高い質を平準化して提供することについてです。

 

学童クラブごとの委託費用の単価の差

 

港区には、37箇所の学童クラブがありますが、
実施場所が小学校内、小学校外の民間ビル、中高生プラザなど区の他サービスの施設と併設に分かれ、
さらに親の就労の有無により学童と学童クラブに分かれると同時に、実施場所により名称が異なります。
さらに、運営事業者も、区直営と委託があり非常に複雑な体系となっています。

 

こちらのパネルには、昨年2023年度放課GO→クラブの委託経費決算額と、各学童クラブの述べ参加者数、
さらに単純に委託費を参加者数で割り参加者1人あたりの金額をお示ししています。

各学童クラブの事情があるものの、最も単価の低い放課GO→クラブせいなんは1人あたり1613円に対し、
最も高い放課GO→クラブあおやまは6538円、放課GO→クラブこうなんは4627円となっており3~4倍の開きがあります。

担当課にヒヤリングしたところ、
加配が必要なお子さんが多いとその分の職員人件費が上がるため、委託費も高くなるようです。

 

学童クラブの保育時間は19時までとなっており毎日5時間学童クラブに通う子どもは、
小学校で過ごす時間と変わらないほどの長時間を学童クラブで過ごすことになります。

区立小学校は、文科省の学習指導要領に基づき、どの学校に通っても学ぶ内容は同一ですが、
学童クラブはプログラム内容も設備もバラバラです。

また学童クラブの中には、学童の子どもは参加ができず学童クラブの子どもたちだけが体験できるプログラムがあるなど、
同じ学童クラブの中で時間を過ごしていても体験できることに差が生じています。

 

児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、放課後に児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、
その健全な育成を図る事業を放課後児童健全育成事業としていますが、
学校が終わったあとに過ごす時間は学校教育の延長にある学童保育はあると位置づけて考えるべきであり、
学童クラブの質にバラつきがあることは好ましくありません。

特に、国の基準をもちろん踏まえつつ、
港区の教育事情も鑑みて教育的観点からも学童クラブのあり方が求められています。

 

また、学童、学童クラブは各総合支所の管理課と子ども若者支援課が所管課となっており
芝浦にある学童クラブは芝浦港南支所の管理課が管轄だけど
高輪にある学童クラブは高輪支所の管理課が管轄で。。。と区全体の方針を出しづらくなっています。

各支所の管理課は
管轄の地域にあるあらゆる施設の管理・運営の事務手続きを行う役割です。
港区としての学童クラブの取りまとめや方針決めなどは本庁にある子ども若者支援課がしてますが
どちらが責任を持つのか責任主体などが不明瞭です。
(これは、総合支所制度のデメリット)

またなぜか「放課GO→おだいば」 は、
エリアとしては芝浦港南支所なのに、支所の管理課ではなく
生涯学習スポーツ振興課、という部署が所管課となっています。

放課GO→おだいばも含めて、
全ての学童クラブは、子ども若者支援課が統一して責任を持って管轄すべきです。

 

学童クラブごとに質のばらつきがないよう責任を持って子ども若者支援課が全体を統括すべきと考えますが見解を伺います。

 

区からの回答

 

学童クラブは学校教育とは違い、授業を終えた子どもたちが学校での緊張感から解放され、
学校では体験できない遊びや活動を通じて、伸び伸びと過ごせる居場所です。
そのため、各学童クラブでは、子どもの発達や特性に応じたプログラムを計画し、適切な育成環境を整えております。

各学童クラブの運営主体は異なりますが、子ども若者支援課が施策を立案し、
現場の意見をとりまとめるなど、全体を統括しながら、
各施設及び各地区総合支所と連携して児童の健全育成に取り組んでまいります。

 

 

皆さんの学童クラブについての情報提供求む!

子ども若者支援課が、全体を統括するとされたので一安心ですが、
各学童クラブによりプログラムの量も質もバラバラなので質の高いプログラムが提供されるような
学童クラブの運営がされるようにしたい!

もちろん、放課後だから参加した子が参加すれば良いわけです。

ぜひ皆さんのお子さんが通っている学童クラブや、ご存知の学童クラブについて
良い点や改善点など教えて下さい!

約7割が共働き家庭である今の時代だからこそ
これまでのような学童クラブではなく子どもたちの大事で貴重な時間を有意義に過ごす学童クラブを作るために
お力をお貸しください!!

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