港区都市計画審議会に委員として

1、神宮外苑地区に関して

今日は港区都市計画審議会でした。

港区都市計画審議会とは

都市計画法第77条の2第1項の規定に基づき区長の付属機関として置かれています。やることは、区が決定しようとする都市計画案を調査審議すること、区長の諮問に応じて、港区の都市計画に関する事項を調査審議し、区長に答申することです。また、関係行政機関に対し、都市計画に関する事項について建議することができます。

https://www.city.minato.tokyo.jp/toshikeikaku/kankyo-machi/toshikekaku/kekaku/shingikai.html

今回は3地区と1つの道路に関する8案件を審議しました。

それぞれ東京都が決定した案件と、港区が決定する案件とがあります。

1、神宮外苑地区に関して

・東京都市計画地区計画神宮外苑地区地区計画の変更(都決定)

・東京都市計画公園の変更(都決定)

・東京都市計画高度地区の変更

・東京都市計画防火地域及び準防火地域の変更

ここ一体の神宮外苑地区は明治神宮が半分以上もの土地を所有しています。

土地の所有比率

明治神宮 約66.2%

独立行政法人スポーツ振興財団 25.5%

伊藤忠商事 8.2%

三井住友信託銀行 0.1%

何が変更されるのかというと、公園やオープンスペースを大きく整備することや容積率の指定など多岐に渡っています。

新しい計画ではいちょう並木のすぐ横に新しい球場ができることになります。

いちょう並木の風格を守りながら活力ある地区を作れるのか。という点が大きな議題となりました。

東京都決定の民間企業が進めいている事業なので仕方がないのですが各委員から多くの質問がされましたが、ほとんどが「事業者に指導して参ります」という回答でした。

結果的には付託意見を付けて採択しました。

2、愛宕地区に関して

・東京都市計画地区計画愛宕地区地区計画の変更(都決定)

・東京都市計画第一種市街地再開発事業愛宕地区第一種市街地再開発事業の決定(都決定)

内容を端的に言うと下記のような内容です。

2.1haの地域を変更

愛宕山への参道に賑わいを作る

各地区の容積率、高さ制限を決める

利便性の高い歩行者ネットワークを作る

愛宕山参道の両脇に約160mのマンションと、商業施設が建つことになります。

参道が綺麗になり活性化され楽しみです。

3、高輪ゲートウェイ駅周辺地区に関して

・東京都市計画地域冷暖房施設品川駅北周辺地区地域冷暖房施設の変更(港区決定)

高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発により、約150年前の高輪築堤が発掘されました。

調査・保存の方針がとりまとめ高輪築堤を一部保存することになりました。

そのため、計画していたデッキの形を変更する必要があり、それにともない地域冷暖房施設の場所を変更しなくてはいけなくなりました。

この案件はそのための地区計画の変更になります。

4、環状4号線南青山の道路に関して

・東京都市計画道路の変更(都決定)

もともと、東京都が作った都市計画道路がありましたが

未だつくられておらずしかも必要性が低いということで廃線となる案件です。

建設委員会と、都市計画審議会で毎回感じることは街づくり、都市計画というのは本当膨膨大な時間がかかること、そしてそれだけ多くの人の生活に関わることであると言うことです。

自分たち街を自分たちで作る

その思いで、皆さまからのご意見ご要望いただけましたら

私は幸い最終決定機関に在籍しているので反映させていきたいと思います。

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