建設委員会
2月9日の建設常任委員会では、下記11項目について議案を議論しました。
①麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)
②北青山二丁目道路整備工事(歩道拡幅)
③港区特定公共賃貸住宅シティハイツ高浜等新築工事の竣工時期の変更
④港区営住宅シティハイツ車町建替えに係る整備スケジュールの変更
⑤令和4年第1回港区議会定例会提出予定案件
⑥令和4年度組織改正
⑦芝浦地区地域冷暖房施設の変更(案)
⑧北青山三丁目地区の街づくり
⑨虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合の設立認可申請
⑩白金一丁目西部中地区市街地再開発組合の設立認可申請
⑪赤坂七丁目2番地区市街地再開発組合の設立認可申請
について議論されました。
今回は、区民の皆様が日頃から利用されている、道路に関する議題である
①麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)
②北青山二丁目道路整備工事(歩道拡幅)
この2つをとりあげます。
麻布十番商店街の道路整備
麻布十番一・二丁目道路整備工事(Ⅱ期)の内容は、
麻布十番商店街の道路を整備するものです。
整備理由としては、古くなった商店街の道路を、
より安全で快適に整備することの必要性があります。
当該道路は、平成6年から8年にかけてⅠ期工事が行われ、今回のⅡ期工事は
概ね25年が経って行われます。
工事にあたって、道路幅が変更されるとともに、
Ⅰ期工事では「インターロッキング」が採用されていた舗装方法が、
このⅡ期工事では舗装が「型押しアスファルト」に変更されます。
私からは、本件道路整備について、
既存の麻布十番商店街の道路がほかの道路に比べて、凸凹してることに着目し、
Ⅰ期工事の時はなぜインターロッキング舗装を選び、Ⅱ期工事ではなぜ舗装方法を変更したのかについて、質問しました。
まず、Ⅰ期工事では商店街との協議により、従来のコンクリート舗装よりも景観を美しく
演出することができるインターロッキング舗装が採用されました。
次に、Ⅱ期工事では、既存の道路状況を克服することができる、凸凹しにくいもの
かつ、景観を美しく保てるストリート舗装が採用されました。
このインターロッキング舗装、型押しアスファルト舗装というのはあまり耳馴染みがない
言葉かもしれません。
インターロッキングとは、コンクリートをお互いがかみ合うような形にし、
レンガ調に組合せた舗装方法です。
【メリット】
・水はけが良い(ブロックの隙間から、下に雨水が浸透していくため)
・色・素材ともにバリエーションに富み、美しい景観を演出する
・施工が容易で経済的
【デメリット】
・経年により、凹凸ができる
型押しアスファルトとは、既存のアスファルト舗装を、石畳やレンガ敷きのように加工する工法です。アスファルト舗装の表面を加熱して模様を施した後、ボンドを塗布・散布して着色する工法です。
【メリット】
・ブロック等で起こるガタつきがなく、部分補修も継ぎ目がない
・様々な模様と色の組み合わせで美しい景観を演出する
・寿命が長く維持費も安いため経済的
型押しアスファルト舗装は、従来の舗装におけるデメリットを克服する方法なんです!
私からは最後に、引き続きデザイン・耐久性をどちらも重視した街づくりを行っていただきたいと要望しました。
また、本件道路以外のインターロッキング舗装が採用されている道路についても質疑がありました。
一つ目に、インターロッキング舗装は、樹木の根が張り出した際特に凸凹することについて、どのように検討しているのか。
要望があれば(ほかの商店街ではこれまでは無いそう)、木の根等による凹凸が出現してる部分については、その都度対応していく方針とのことで、現時点では樹木の根については検討されていないようです。
二つ目に、商店街の賑わいや景観の観点から、インターロッキング舗装が多く採用されていることについて、
ほかの商店街では、補習の際にそれぞれブロックを交換することから、色がバラバラになってしまっていているが、今後、景観維持の観点から、計画的に補修する等の検討は行われているのか。
これは、現時点では港区全体での計画は行われていないようです。
最後に、Ⅰ期工事については、工事後凸凹が改善され好評いただいた道路整備ですが、
Ⅱ期工事の後はより安全に長く区民の方々に利用していただける道路になればと思っています!
青山スタジアム通りの歩道拡幅
北青山二丁目道路整備工事(歩道拡幅)の内容は、
スタジアム通りの歩道拡張、パーキング、自転車走行帯を整備するものです。
私からは、パーキングと自転車走行帯の位置関係について質問しました。
整備後イメージ図は、グレー部分が車道、青色部分が自転車走行帯、その外側がパーキングとなっています。
この構造では、自転車は走行に、駐車する車との接触を気にすることになってしまいます。この点について、どのように検討されたのか。
これは、ガイドラインの整備形態に則って設計したようで、区として個別に特段の検討はしていないとのことです。
では、自転車走行帯とパーキングの位置を逆にすることはできるのか。
この点については、区としては警視庁と協議している以上、指導は入るものと解釈しているよう。
車のドアの開閉に対する余裕幅を取るなどしているとの回答はありましたが、
私自身も自転車利用している身としては、このような検討結果については、
疑問が残ります。
この道路の構造は本当に安全なのでしょうか。
実際に、私のところには多くの意見が寄せられています。
利用者である区民の立場に立った積極的な検討をしていただきたいです。
他にも、複数の質疑がありました。
一つ目に、パーキングに接する歩道は、既存のものよりどれほど広くなったのか。
これは、狭いところではほぼ同じで、有効幅員は多少拡がったようです。
二つ目に、通常人通りが多いスタジアム通りの右手にパーキングを設計したことについて、歩行者の安全性の確保や、駐車の必要性について。
これは、近くに商店街が設置していることから、駐車の必要性を認めたとのことです。
以上のように、闊達な質疑応答が行われました。
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