保育園探しに潜む意外な落とし穴

港区は待機児童ゼロ?

港区は、4年連続待機児童がゼロという統計があります。
ただし、本当にそうなのでしょうか・・・?
親御さんたちが、お子さんの入れそうな保育園を探し回る、”保活”。

保育園探しの際に陥ってしまいがちなトリックを今回はご説明します。

この続きを読んでいただく上で
参考にしていただきたい資料は以下の3種類です。

①各保育園の定員 港区内認可保育園等一覧(令和4年8月8日現在)
URLはこちら→港区内認可保育園等一覧 (city.minato.tokyo.jp)

 

②令和4年8月時点での空き状況(更新日:2022年8月1日)
URLはこちら→港区ホームページ/区立・私立保育園空き状況 (city.minato.tokyo.jp)

 

③今年4月に実際に入園した年齢ごとの園児数

 

 

芝保育園の場合

まずは0歳児の箇所(表の緑の部分)をご覧ください。
定員18名のところを、4月時点で10名入園しています。
4月時点で空きは8人(0歳の行、赤字の部分)だと考えられます。


8月時点の空き状況をみると、5名と記されていますね。
4月以降から8月までに3名増加したと考えられます。

4か月で3名増えるペースだと
単純計算ではあと8か月弱で6人増えます。
来年の3月には残る5人が入園して
定員が埋まるということとなります。

この動きが例年続くとすると、
18人の0歳の子どもたちが1歳に進級したときには
1歳児の定員である26人のうち、0歳児の定員数の18人分の枠が埋まります。
定員数の増加分である8人が、1歳から入園できる人数となります。

1歳児の実際のデータを見てみると、
今年の4月に入園した1歳児は8人です。
この時点で、1歳児26人分の枠がすでに埋まっていた可能性が
考えられるのです。

芝保育園の傾向がこのまま続くとすると、
1歳で芝保育園にお子さんを入れたいと考えている親御さんは
4月での入園を考えなければ間に合わない可能性があります。

 

しばうら保育園の場合

表の0歳児の箇所にご注目ください。
定員が25名のところを、
4月の時点で19人入園→8月の時点で空きは0です。
4月以降から8月までの間に新たに6人入園してきたと分かります。

このように、例年25人の枠はすべて埋まり、
その25人の0歳の子どもたちが1歳の枠に持ち上がると考えられます。
つまり、
1歳の定員は33人で、そこから0歳→1歳に進級する25人分を差し引いた 
定員数の増加分である6人が1歳から入園できる人数となります。

実際には、今年4月に入園したのは7人です。
入園できる人数として予想した6人とは
1人分の差が生じていますが、
これはご家族の都合などで転園した子どもの分とも
考えられます。

しばうら保育園の場合も、1歳で入園させたい場合は
4月入所を考えておかなければ間に合わないかもしれません。

 

太陽の子シーバンス保育園の場合

こちらの保育園の場合はどうでしょうか。
前の2つの例と同様に、1歳の子どもを入園させる想定で
下記の文章をお読みください。

0歳児の箇所(表の緑の部分)に注目してみると、
定員は9名で、4月時点で7名入園→8月時点で空きが0
4月以降から8月までの間で新たに2名が入園したことがわかります。

このように、例年だと9名の定員は満員の状態であり、
1歳の枠にそのまま持ち上がってくると考えられます。
つまり
1歳の定員は20名ですが、そこから0歳→1歳に進級する9名を差し引いた
定員数の増加分である11人が、1歳から入園できる人数となります。

そして、実際の状況を整理すると、
1歳の11人枠に対して4月は7人が入園しました。
4月時点では空きがありましたが、8月現在は0となっています。
そこからいえるのは、8月(夏)には1歳枠が埋まるということです。

太陽の子シーバンス保育園の場合は、芝保育園やしばうら保育園と比べて
1歳児から入園しやすいという傾向があります。
しかし、夏には1歳の枠が埋まってしまう可能性があるため、
早めに検討しておくとよいかと思います。

大変長くなってしまったので、続きはブログ「保育園探しに潜む意外な落とし穴 2」をぜひお読みください!
URLはこちら→https://enoayu.com/blog-nurseryschool2-20220819/

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