祖父母の力を借りて子育て支援を提案~港区都市計画審議会委員に任命~

都市計画審議会

引き続き、港区の都市計画審議会委員に任命され、審議会が開催されたのでご報告です。

都市計画審議会とは

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E8%A8%88%E7%94%BB%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E4%BC%9A

港区都市計画審議会とは

https://www.city.minato.tokyo.jp/toshikeikaku/kankyo-machi/toshikekaku/kekaku/shingikai.html

私は区議会議員枠として、都市計画審議会の委員に任命されました。

港区の街づくりに関する最終決定機関として、

区議会以外からは学識経験者の先生方などが委員となっています。

審議概要

今回は大きく2つの審議内容です。

1の東京都が決定した、東京の今後の住宅を開発方針についてと、

2~5の、外苑前と表参道の間にある北青山3丁目に関する都市計画についてです。

1.東京都市計画住宅市街地の開発整備の方針の変更について【東京都決定】
2.東京都市計画地区計画北青山三丁目地区地区計画の変更について【東京都決定】
3.東京都市計画第一種市街地再開発事業北青山三丁目地区第一種市街地再開発事業の決定について
4.東京都市計画中高層階住居専用地区の変更について
5.東京都市計画高度地区の変更について

1は、日本において東京都へ一極集中している中、

今後の住宅計画をどう立てているのかとても興味深かったのでご報告します。

東京都が考える住宅計画についてまず目標を定めています。

(1)実現すべき住宅市街地の在り方

居住の場としても魅力的な東京であるため、すでにある環状メガポリス構造を活かし
機能的で効率的な地域構造の実現と、
集約型の地域構造への再編を前提とした、成長と成熟が両立した未来の東京を実現

(2)10の目標を定め2040年代の姿を目指す

1、新たな日常に対応した住まい方の実現
2、脱酸素社会の実現に向けた住宅市街地のゼロエミッション化
3、住宅確保に配慮を要する都民の居住の安定
4、住まいにおける子育て環境の向上
5、高齢者の居住の安定
6、災害時における安全な居住の持続
7、空き家対策の推進による地域の活性化
8、良質な住宅を安心して選択できる市場環境の実現
9、安全で良質なマンションストックの形成
10、都市づくりと一体となった団地の再生

東京都と一括りに言っても、

港区などの都市部と多摩地域などまた事情が異なることは考慮が必要ですね。

1、新たな日常に対応した住まいの実現
これは、生活の中にDXが浸透し、IoTの活用で快適性が向上すること
職住一体・近接や在宅学習の環境が整備され住宅での時間を楽しめること
住宅に関わる手続きがオンラインでワンストップでできるようになること

という、今時代に合わせた目標となっています。

祖父母による子育て支援の提案

4、住まいにおける子育て環境の向上
こちらは、子育て家庭が世帯の人数や構成、ライフスタイルなどに応じた規模や性能をもった住宅に住んでいる。
多様な子育て施設が整備されること、各々のニーズに応じて近居や多世代同居が進むなど、子育て家庭が地域のコミュニティの中で子育てを楽しみながらいきいきと暮らしている。

という内容ですが、突っ込みどころが満載ですね。

居住の自由があるわけですから、どこに住むのも国民の自由です。
ですが、子どもの教育のこと、親の仕事の関係などから居住地は都市部に集中しています。

コロナの影響で、テレワークが普及しどこでも仕事ができるようになりましたが
やはり子どもの教育を考えると通わせたい学校を中心に家を決めざるを得ません。

この目標では、子どもの人数に応じた規模の家に住めるようにとされていますが
それは、結局のところ子どもの人数が増えたら、
少し離れた場所にしてもう1部屋大きい家に引っ越すか
家族で我慢して狭いながらも住み続けるのか、というのが現実です。

東京都が何を支援してくれるのか・・・。

また祖父母との近居や同居という文字がありますがちょっとびっくりします。

私は以前から、核家族化が進んでいる都市部では、祖父母の支援を受けることができるよう支援すべきと訴えています。

元々、すぐに駆けつけてくれる距離に祖父母・親戚がいる場合には良いですが
多くの場合は、1時間以上かかる距離に住んでいる方も多く
両親ともに関西出身です、というご夫婦のお友達も実際にたくさんいます。

その場合、この東京都が言っている目標は一体何を目指しているのかよくわかりません。

いくら孫がかわいくて、子ども夫婦の育児を手助けしたいと思っても
そもそも生涯現役の方も多い中まだ働いている祖父母も多い
長年住み慣れた場所を急に離れるのは抵抗がある
というか、東京に住む場合の家にかかる費用は誰が負担するの?

などなど
現実的ではありません。

私が提案しているのは、子どもが生まれていから1年間程度

祖父母が1ヶ月でも、1ヶ月に数回でも、東京に来て子育て(孫育て)の手伝いができるよう
例えば港区で交通費を上限を定めた上で補助する、というものです。

祖父母に限らず、自分の兄弟姉妹などでも良いと思います。
親の急な病気や、コロナで保育園が閉鎖され1週間預け先がなくなったなど
祖父母や親戚がお手伝いに来てくれたら大変助かります。

1ヶ月に2回、1年間、全24回、港区に来ることができるよう
1回当たり1万円で年間24万円まで補助。

補助対象は交通費もしくは宿泊費。

1回1日の滞在でも良いし1週間滞在してもok。

ママ・パパが助かるような使われ方ができるような制度にしたい。

という支援策を実現したいと思っています。

親戚がいない、という方もいらっしゃるかと思いますが

そういう方のために既存の子育てサービス(保育園の一時預かりなど)をいつでも使えるようにすべきです。

現状は、病児保育に空きがなくて預けられない、一時保育に預けられない、

子結びサービスは機能していない、など支援が足りていないので

支援策を拡大し多くの人が子育て支援を受けることができるようにすることが目的です。

東京都の住宅目標に近居など明記されていますが

港区においては、独自の祖父母・親戚による子育て支援策を作っていきたいと思っています!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です