育休中のリスキリングは現実的なのか

リスキリングとは

最近何かと話題となっている「リスキリング」

レスキリングとは英語で書くと「Reskilling」
つまり、再びスキルを身につける、再教育という意味です。

経済産業省は「デジタル時代の人材政策に関する検討会」の中で、リスキリングを以下のように定義しています。

“新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること”

出典:『リスキリングとは -DX時代の人材戦略と世界の潮流-2021年2月26日リクルートワークス研究所』

このリスキリングについては
2022年岸田首相の所信表明で個人のリスキリングの支援に5年で1兆円を投じると表明したことに始まり
炎上している本国会1月27日の参議院 代表質問でのやり取りがこちら

大家敏志 参議院議員(自民党 男性 55歳)

「産休・育休の期間にリスキリングによって、一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援できれば、子育てをしながらもキャリアの停滞を最小限にしたり、逆にキャリアアップが可能になることも考えられます」

岸田 文雄 総理大臣(自民党 男性 65歳)

リスキリングへの支援を抜本的に強化していく中で、育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」

このやり取りが批判されているわけですが、
そもそもは大家参議院議員が、産休・育休とリスキリングを紐付けているような・・・

そして前述の「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」の中でも
触れられているように
似ていますがリスキリングとリカレント教育は別物です。

リスキリングは「リカレント教育」ではない
リカレント教育は「働く→学ぶ→働く」のサイクルを回し続けるありよ
うのこと。新しいことを学ぶために「職を離れる」ことが前提になって
いる

リスキリングは単なる「学び直し」ではない
昨今の「学び」への注目のなかには、個人が関心に基づいて「さま
ざまな」ことを学ぶこと全体をよしとする言説が多いが、リスキリング
は「これからも職業で価値創出し続けるために」「必要なスキル」を
学ぶ、という点が強調される

出典:『リスキリングとは -DX時代の人材戦略と世界の潮流-2021年2月26日リクルートワークス研究所』

育休中にリスキリング!?

先程の定義にあるように、私が大学院に通っているのは
リスキリングではなくリカレント教育に分類されるかと思います。


私の場合は育休中ではありませんが、
一般的な産休・育休中の期間に大学院に通っています。
正確に言えば、大学院に通い1年経過したときに妊娠したので
産休・育休中に大学院に通ったわけではありません。

なので育休中のリスキリングとはちょっと違いますが、
出産・育児をしながら学ぶ当事者として感じるのは

かなり大変!

だということ。

妊娠中はつわりで本当に気持ち悪く起きていること自体が辛く
とてもパソコンに向き合っていられなかったし
出産後は、1時間の睡眠を3回取ったら朝になり
朝から上の子のお世話をして送迎して、なんてやっていたら
体力も気力もいっぱいいっぱいで
じっくりゆっくり論文について考えてそれを文字に落とし込むなんて
そんな優雅な時間はありません。
少しでも時間があったら白目向いて寝たいけど、その時間すらない!

体力と気力だけは十分にある私が大変だと言うのだから

一般的に言ったら無理ゲーだと思います。

リスキリングもリカレント教育もとても良いことだと思います。
ただ、別に育休中の人が無理してやる必要はない。
誰もが学びたいと思ったときに学べる環境が用意されていることが大切。

子育てを主体的にしてこなかった政治家に言いたいのは


子育てしたことがない人には理解され難いかもしれないけれど
育休中は想像以上に「休む」時間ありませんからね!!

大学院の修士論文

そんなこんなで下の子が生まれてからも粛々と進めてきた修士論文。

私が所属をしている慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 公衆衛生学は
湘南藤沢キャンパスが一応メインキャンパスなので行ってきました😆


やはり遠かったSFC・・・
しかも朝だったので寒い😨
バスの時刻表を何度も確認して遅刻だけはしないよう余裕を持って出発しました

私の修士論文研究題目は
「今後希望する子どもの人数に関連する因子の検討」

専門家の教授たちからアドバイスやたくさんのご指摘をいただき、まさにご指導ご鞭撻賜りました😅
まだまだ考察を深めていく必要がありそうです。

リカレント教育、頑張ります!

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