シンガポール修学旅行委員会の中間報告

委員会を開くまでの道のり

 

私が委員長を務める海外修学旅行調査特別委員会が行われました。
今年の夏の7月から港区立の中学3年生たちがシンガポール修学旅行に行っています。
港区にある公立中学校10校のうち、現時点で6校が行ってきたことから、中間報告を区からしてもらいました。

委員会をいつどのような理由で(何を報告してもらうのか)開くのか
一般的には議会の年4回のスケジュールに合わせて大体委員会の開かれる回数も毎年同じように運営されています。

しかし、この委員会は新しい委員会であり、ありがたいことに慣習はありません。
議会や役所は驚くほど慣例主義なので・・・
これから第3回定例会5で決算委員会もある中で、委員長の立場で
9月に中間報告として委員会を開会したいと提案しました。

前半6校が終わったところでの課題はどんなことがあるのか、
後半4校に活かせる改善点などあるのではないか、
議会での質疑がこれから行われる前に、海外修学旅行に特化した委員会が設置されたわけですから
議会が始まる前に現状を把握し、議論する必要があると強く考えていました。

ところが、委員会を開くにも、まずは事務局に相談し副委員長を説得し、役所を説得し、委員の人たちに説明し・・・。
とにかく新しいことを議会の中で実施していくためには、
いろんな抵抗勢力に立ち向かって行き心折れることなく最後まで進んでいかなくてはいけません。
様々な関門を突破し、なんとか委員会を開会し、教育委員会から6校が終わったところでの
中間報告を受けることができました。ふぅ。

前半6校の中間報告

 

こちらが前半6校のシンガポール修学旅行の旅程表です。

今回の海外修学旅行の目的は港区の中学生に実際に海外を経験してもらうことを通して、語学能力をあげるとともに
中学生の時から海外の雰囲気を個人で感じ取り、このグローバル社会をこれから生き抜いていく人材を輩出することです。
そのためにプログラムに海外の学生との交流や、現地の文化に触れる活動を今回の企画に組み込んでいます。
実際に現地の学生と話をすることによって、英語を実践的に使う機会を中学生たちに与え、英語を話す抵抗感を無くしていけるようにと考慮されています。

この現地の学生との交流プログラムでは、日本の中学生4人、5人程度のグループに、シンガポールの学生1人が入り
フィールドワークをするという、この修学旅行の中でも目玉のプログラムとなっています。

私自身、ホームステイなどができない中では、英語を話す機会はあまり多くはなく、大変重要な部分だと思っています。

中間報告の中には、随行した教員と保護者のアンケートがあり
(なんで生徒のアンケートがないの!!!おかしいでしょ、ということで生徒のアンケートもとってもらうことにしました)
そのアンケートの中には、現地学生とのフィールドワークの中で、日本語が話せる現地学生だったため日本語でのコミュニケーションとなってしまい英語が使えなかったというものがありました。

また多く起きたトラブルは、
パスポートの紛失など物をなくす、
体調を崩す、アレルギーの発症、
ホテルでのマナーなどがありました。

他にもスーツケースの取り違いもあったようですが
いずれもすぐに解決したということでホッとしました。

また、村上財団がこの修学旅行に協力をしています。

10校に100個寄付していただいたスーツケースはとても活用され
前半6校時点で約130回ほど借りられたようです。

 

このシンガポール修学旅行の大きな特徴は約3、8億円もの税金が使われていること。
だからこそ、該当する子どもたちや保護者たちからはおおむね喜ばれている事業ですが
該当しない区民の方々からは、税金の使い道としてどうなのか、と厳しい目が向けられています。

 

だからこそ、私はこの委員会は非常に重要だと認識しています。

修学旅行は楽しい側面があることはもちろん良いのですが
学校ごとのシンガポールのどこ行くか選択できるようになっている中で、
10校全ての学校がUSS(ユニバーサルスタジオシンガポール)に行くことを選択しています。

 

 

他に語学能力を上げる活動があるのではないかなどという点が浮き彫りになってきました。
今回が初めての試みということもありたくさんの改善点がありますが、これから実施していくために
細かい点においても改善できるように努めてまいります。

 

視察

 

私たち議員は、様々な場面で視察に行きます。
それは、すぐ近くの区道のこともあっrば、
区内んじょ保育園や幼稚園や小学校のこともあれば
先進事例を学ぶために別な自治体に行くこともあります。

今回のシンガポール修学旅行はあまりに賛否が分かれ過ぎていたこともあり
この特別委員会を作った経緯があります。

しかし、実際には教育委員会からの報告を聞く、区民の方から寄せられる多くなない当事者の声を聞く、
などしかできず結局は疑問やもっと調べたいと思っても教育委員会が
『とても良かったです、何も問題ありません」
と言われてしまうとそれ以上も議論が深まりません。

 

だからこそ、子どもたちがが行った場所に行き
自分の目で確かめたいと思っていましたが
今の港区議会では、海外視察が行けない規則になっています。

ここ数ヶ月間、全ての会派と話をして様々進めようとかなり骨を折ってきましたが
確かに海外修学旅行に審議をする必要性はわかるけど
政党として海外はダメとなっている、という議員としての職務を考えてではない理由で
話が全く進みません。

港区は、全会派一致というルールがあり
様々なことが議員が全員意見が一致しないと何も新しいことができません。

数年前には、議会にiPadを導入するのも、特定の会派の反対などでかなり大変でした。

 

 

実際にシンガポールに行くことはできない中、少しでも実態を知るために
昨日、御成門中学校の3年生の事後学習の視察を提案し、なんとか実施することができました。

実際に付き添われた校長先生、主任の先生からお話を聞くことができました。
こちらもまたご報告します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です