学童と学童クラブ
2018年に文部科学省から出された「新・放課後子ども総合プラン」が今年度末で終了しますが、
引き続き「放課後児童対策パッケージ」が示され子どもたちの健全な育成が求められています。
出典:厚生労働省 新・放課後子ども総合プラン
港区の学童保育は
小学校内、小学校外の民間ビル、中高生プラザなど区の他の施設と併用
といくつかの場所にわかれて実施されています。
今回取り上げるのは、小学校内での学童と学童クラブについてです。
放課GO→と放課GO→クラブ
親の就労に関わらず利用ができる放課GO→と
親が就労している家庭の子どもが利用する放課GO→クラブは、
どちらも小学校内で一緒に放課後の時間を過ごします。
しかし、
制度上は保育時間や土曜日の預かり、審査と定員・おやつの有無などの違いがあります。
出典:港区HP
上記のような制度上の違いはありますが、
これらは、運営上設けられた制度の違いであり、子どもたちにとっては変わらず一緒に遊ぶお友達です。
先日視察をした学童クラブでは
放課GO→と放課GO→クラブの子どもたちは一緒に遊んで過ごしている場面を見ることができました。
ですが、の運営事業者の方から、唯一放課GO→と放課GO→クラブの子どもたちを分けなくてはいけない時間があり
それはおやつの時間であると伺いました。
おやつの時間になると放課GO→の子どもたちと放課GO→クラブの子どもたちをパーテーションで仕切り、
放課GO→クラブの子どもたちにだけおやつを提供しており、
運営が煩雑なだけでなく子どもたちも
「なぜ自分は食べられないのか。自分も食べたいという」
声が多々聞かれるということでした。
実際に、私も放課GO→に通うお子さんから
「放課GO→クラブの子だけおやつが食べられてずるい。私も食べたいのに」と訴えられたことがあります。
小学校の給食は、準備や配膳に時間がかかることもあり実際に食べる時間は20分程度と短く
食べたかったが時間がなく十分に給食を食べることができないお子さんもいます。
保育園では、当たり前のように3時のおやつを捕食として食べているように、
体を作る大事な時期におやつを捕食として取ることは栄養の面からも重要です。
アレルギー対応へ注意をしつつ、
放課GO→でも放課GO→クラブと同様におやつを提供すべきと考えますが見解を伺います。
区からの回答
これまで、放課GO→を利用する児童や保護者から、おやつを提供して欲しいとのご要望を受けております。
しかし、食事するスペースの確保が難しいことや、放課GO→の利用者は入退室管理をしていないため、
アレルギー対応に課題があります。
今後、放課GO→に限らず、児童館や子ども中高生プラザなどの一般利用者への提供も含め、
現場スタッフに意見を聞きながら、検討してまいります。
放課後にみんなでおやつを食べられるように
小学校に併設の放課GO→だけでなく、児童館や中高生プラザでの学童クラブも含めて
検討してもらいます。
成長期の子どもたちが放課後に一緒におやつが食べられるように
今後も訴えていきます。
また、以前には、学童保育で出されるおやつがスナック菓子などで
保育園のときとは雲泥の差があり、質の高いおやつを出してほしいと
要望したこともあります。
補食としてのおやつに今後も向き合っていきます!