待機児童ゼロなのに待機児童数100人!

待機児童とは

今では誰もが知る言葉となった待機児童。
「保育園落ちた日本死ね」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E8%82%B2%E5%9C%92%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%BB%E3%81%AD!!!
※Wikiに「保育園落ちた日本死ね」ページがあるんです!!

これは2016年2月15日に投稿されたブログで、
当時国会で取り上げられたことから待機児童が注目を集めました。

おさらいですが
待機児童とは・・・
保育所の利用資格があり、入所の申し込みを行ったけれども、
保育所の利用ができていない未就学児を指します。

日本全体でも待機児童は4年連続減っています。

2022年4月の待機児童数は2,944人となり、前年から2,690人減っています。
最も多かった2017年の4月と比較すると約9分の1となりました。

2022年(令和4年)4月の待機児童数調査のポイント
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000979629.pdf

保育園の増設、
近年はコロナの影響で感染症への不安から利用控えや
在宅ワークの充実、
そもそもの人口減少で就学前人口の減少、
育休の充実・延長、
など様々な要因が絡み合い待機児童が減っていると推測できます。

港区でも同様に待機児童の数は年々減ってきており
4年連続で待機児童ゼロを達成しました。
役所も、「港区は待機児童はゼロとなりました」と声高らかに言っています。

先程の表にもあったように
待機児童のカウントは毎年4月時点が一般的ですが
10月になると待機児童が増えていることがわかるかと思います。

保育園への入園は4月が最も多く
次の4月に近づくにつれて保育園へ入園しづらくなっていきます。

港区の待機児童ゼロのからくり


港区では2019年から2022年まで4年連続で待機児童ゼロを達成しました!

これは私が議員になった2015年当初では考えられないことであり
大変素晴らしいことです。
保育園を作るべき、
特に芝浦地域など待機児童が多い地域には集中して保育園の整備を!
と訴え続けたかいがあります。

しかし、先程、次の4月に向かい保育園へ入園しづらくなると言いましたが
その実態を見てみると

港区では
2022年4月 待機児童ゼロ でしたが
2023年1月 待機児童97人 となりました。

0人→97人

と約100人も待機児童が出てしまっています。

港区では確かに4月時点では待機児童がゼロ人だったとしても
ずっと0人というわけではなく
特に年明けには約100人もの待機児童となってしまいました。

これでは、待機児童を解消しました!
待機児童ゼロです!
と言える状況ではありません。

4月時点での状況だけをもって待機児童がいないと言うべきではありません。

理由の1つとなっているのは、
4月から12月までは毎月保育園の入園申し込みができますが
1~3月は12月にまとめての申込みとなります。
つまり12月までしか申込みができないのです。

港区には、待機児童になってしまった人向けに居宅訪問型いわゆるベビーシッターを用意していました。

しかし、このべビ-シッターも満員となり
保育園も入れない、
居宅訪問型(ベビーシッター)も使えない
ファミサポ(ファミリーサポート)や子結びサービスなど
区のサービスを利用しようとしてもやはりニーズが供給を上回り利用できない
そうなると、1ヶ月に10万円近く払い民間のサービスを利用せざるを得なくなっています。

保育園をはじめとした区のサービスを利用できた人と
できなかった人との間に金銭的な不平等が生じています。

これはどうにか解消していかなくてはいけません。
この件についてこれまでにも何度も質問し要望をしてきています。

自己負担をした金額と、認可保育園の保育料の差額を
(本来認可保育園に入園できた場合の保育料を上限に)
区が支給すべきだと考えます。

それと同時に、区では十分な量のサービスを提供できないわけですから
保育料と同額の金額を支給し、
民間のベビーシッターなどのサービスを各自が
利用できるようにすべきです。

今後も、働きたいのに預けられない人がいる限り
保育サービスの拡充に努めていきます!

その後の区の対応

なんと、2023年4月から
理由を問わないベビシッター補助がやっと始まることになりました!!

何度も、訴えてきた結果実現することができ
区民の皆様からも喜びの声が届いています!!

本当に良かったです!

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