学校の代休制度について
代休の月曜日、遊園地へ出かける親子の隣で、朝から晩まで学童保育の狭い部屋で過ごす子どもたちがいます。
かつては「親子で過ごす特別な休日」だったはずの代休が、
今では親の就労形態によって、子どもたちに「体験の格差」を突きつける日に変わってしまいました。
学校の都合で作られた「平日の休み」が、なぜ子どもたちに寂しい思いをさせなければならないのか。
時代に取り残された「平日の代休」という仕組みを、今こそ見直すべきではないでしょうか。
国の基本的なルールと見解
学校の休業日(休みの日)をいつにするかは、学校教育法施行規則により、
その学校を設置する自治体の教育委員会が定めることになっています。
具体的な運用については、国から以下の指針が示されています。
- 振替休日の原則:
土日に授業や行事を行った場合、その代わりとして平日に休みを設ける「休業日の振替」は、
学校運営上広く認められています。 - 国のスタンス:
文部科学省は「授業時数の確保」とともに「教員の負担軽減(働き方改革)」を重視。
そのため、休日に行事を行う場合は、教員の休日を確保するために「必ず振替休日を設けること」を指導しています。
学校休業日の柔軟な設定と家庭への配慮
国は夏休みを短縮して別の時期に休みを作るなどの「柔軟化」を推進していますが、
その一方で、その際、「保護者の就労状況への配慮」も明確に求めています。
- 国の要請:
「保護者が休暇を取りにくい時期に学校だけが休みになると、家庭の負担が増える。
地域全体で大人と子供が一緒に休める環境を作ることが重要である」として、
学校の都合だけでなく家庭の視点に立った調整を要請しています。
共働き家庭に平日の代休は不要
現在、港区の小学校の半数以上が年間2日程度、多い学校では年間6日間もの平日の代休を設けています。
しかし、区内の母親の就労率は約74%に達し、共働きが「当たり前」の社会になっています。
そのため、かつてのように「平日に親子で出かける」ことが困難な家庭が増えていて、それにより
朝から晩まで学童保育で過ごす子供ができてしまい、家庭環境による差が生じ、子どもに孤独感や罪悪感を抱かせる要因となっています。
なので、教育現場は「共働きがマジョリティー」である現在の社会背景を正確に捉えるべきであり、
子どもたちに不当な格差を生じさせている平日の代休制度は廃止すべきと考え、区の見解を伺いました。
現在、港区の多くの小中学校では、土曜日の行事実施に伴い週明けの月曜日を代休としています。
調査の結果、区立小学校の半数以上が年間2日程度の代休を設けており、
最多の芝浦小学校では都民の日を含め年間計6日間も平日に休校日がある実態が明らかとなりました。
しかし、港区の現状を見ると、母親の就労率は約74%に達し、
その大半がフルタイム勤務という「共働きがマジョリティー」の社会となっています。
一般的な平日である月曜日に学校が休みになれば、
仕事を休めない家庭の子どもたちは朝から晩まで学童保育で過ごすことになります。
かつてのように「平日の代休に親子で出かける」ことが当たり前だった時代とは異なり、
現在は親の就労形態によって、家族と過ごせる子どもと、孤独に過ごす子どもとの間で「体験の格差」が生じています。
これは子どもに罪悪感や悲しい思いを抱かせる要因となっており、
教育現場はこの社会背景を正確に捉えなければなりません。
子どもたちに不当な格差を生じさせている平日の代休制度は廃止すべきと考え、区の見解を伺いました。
回答 (教育長)
・現在、各学校では、保護者の参観のしやすさを鑑み、週休日に学校行事や学校公開日等を設定。
また、週休日に午後まで授業を行った場合、児童・生徒の疲労回復を目的として平日を振替休業日としており、
これは今後も必要な対応であると考えている。
・引き続き、教育委員会では、各学校に対して、共働き家庭の負担を軽減し、
週休日を授業日とする場合には、教育内容を厳選するよう指導・助言していく。
なお、振替休業日における子どもの居場所の確保については、区長部局とも連携を図り着実に進める。
今後について
平日の代休に家族みんなで一緒に出かけることができる家庭はどれほどあるでしょうか。
共働きが7割を超えている現代において
子どもが平日に代休となった場合には
・どちらかの親が休みをとるのか
・テレワークにするのか
・いつもより長時間学童に行ってもらうか
・子どもに1人(もしくはお友達など)で過ごしてもらうか
・シッターさんに来てもらうか
など、子どもか親にその負担は寄せられます。
平日の代休はなるだけなくすべきとの主張を今後も続けていきます!
〈参考元〉
・全国こども政策主管課長会(こども家庭庁)
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/17dee8fe-58f0-4471-a15b-24dd6b6dc7ee/36f1d377/20240315_councils_kodomoseisaku-syukankacho_17dee8fe_09.pdf
・学校における働き方改革について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/index.htm
・学校における働き方改革の取り組み状況について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2019/04/18/1415607_1.pdf
<引用元>

