安全に自転車走行するために路駐取締強化と自転車走行レーンの整備を

自転車専用通行帯の整備

2022年度予算委員会の中で自転車通行帯上の路上駐車対策と通行帯の整備について質問を行いましたので、ご報告します!

質問の概要

自転車は軽車両に分類させるため原則として車道を走行しますが、幹線道路では路面駐車や大型の車が多く、常に危険と隣合わせです。

私も毎日子どもを乗せて車道を自転車で走行していますが、轢かれてしまわないか心配しています。
現在、「自転車通行帯」を整備する際に多くの道路で採用されている構造は、国土交通省の自転車走行ガイドラインに沿ったものです。
しかし、自転車専用通行帯は自治体が独自モデルを使用することが可能ですから、港区としては、港南にあるように、より安全な構造の自転車走行空間を整備する!

また、パーキングがない道路では、自転車専用通行帯上での駐車が目立ち多くのご意見が寄せられています。取締は警察の役割ですが、区も可能な範囲で状況を改善する必要があります。

そこで、警察に対し、路上駐車の取締強化を申し入れていただくこと、また港区として自転車専用通行帯は歩道の隣に設置することも含め、区ができる安全な自転車走行空間の整備について、区に質問を行いました。




2019年に自転車通行帯に関する道路構造令が改正されました。
既設の道路だけでなく、新しく整備する道路において自転車通行空間の確保を推進するため、車道に「自転車通行帯」を整備することを新たに規定しました。

自転車は道路交通法において軽車両に区別されているため、車道を走行することが基本とされていますが、幹線道路は多くの路面駐車がされている上に、トラックなど大型の車も多く常に危険と隣合わせの中、走らなければなりません。
その上、そもそも自転車専用通行帯が車道に設けられていない道路も多く存在している状況です。
また港区の道路は、歩道が狭いため歩道を走ることも難しい道が多くあります。

私自身も毎日子どもを乗せて自転車に乗っていますが、いつ車に轢かれてもおかしくない、と思いながら走っています😂

歩くことができるようになった子どもは、落ちている石に興味を持ったり、公園の横を通れば遊びたいと駄々をこね、少し歩けば疲れたとしゃがみ込むなど、想像以上に歩くことに時間がかかります。
大人であれば5分歩けば着くスーパーに行くのに、子どもと一緒に行くと30分以上かかることはよくあることです。

そのため保育園の送迎を始めとし、週末のお出かけでも、子どもと一緒に外出するには自転車が欠かせません。
しかし、先ほど述べた通り、子どもを乗せた自転車で区内を走行するにはあまりに危険な状況となっています。
幸いに私が住んでいる芝浦・港南地域は車道も歩道も広く自転車専用通行帯が整備されている道路が多くありますが、他の地域では整備がされていません。

先日の建設常任委員会において、北青山二丁目道路整備工事としてスタジアム通りの歩道拡張と自転車専用通行帯の整備が行われる報告がありました。
この工事では従来通り、歩道の隣にパーキング、その外側に自転車専用通行帯・車道の順に並ぶ構造となっています。

多くの車道で採用されているこの順番は、国土交通省の自転車走行ガイドラインに掲載されている手法ですが、自転車専用通行帯の整備は自体が独自モデルを使用することが可能となっています。

この構造では、自転車は走行しているところに駐車する車が突っ込んで来ることや、自転車が走行している隣に駐車している車のドアが急に開き接触すること、停止していると思っていたら発信した車と衝突することなどは容易に想像がつきます。

港南には、自転車専用通行帯が歩道の隣に、その外側にパーキングがある都道があります。



一番左から、歩道ー自転車走行体ーパーキングー車道 の順番になっています。

この順番であれば自転車専用通行帯の上を車が通ることはありません。港区としても、この順序にした自転車の走行空間を整備すべきです。

また、パーキングのない道路では、自転車専用通行帯の上に路上駐車が多くされています。路上駐車がなくなれば、設置されている自転車専用通行帯を安全に走行することができますが、実際には車と一緒に車道を走行しなくてはならない状況です。
路上駐車の取締は警察の役割であるため、区ができることには限界があることは理解をしていますが、区民が日々危険にさらされている状況は改善するべきです。

警視庁によると、港区における2021年の自転車関与事故は307件と横ばいとなっていますが、covid-19の影響で自転車の良さが見直され、今後も自転車ユーザーの増加が見込まれます。
このような危険な道路の状況を一刻も早く改善するためにも、適切な自転車専用通行帯の整備が求められています。

そこで、警察に対し、路上駐車の取締強化を申し入れていただくこと、また港区として自転車専用通行帯は歩道の隣に設置することも含め、区ができる安全な自転車走行空間の整備について、区に質問を行いました。

区からの返答

自転車専用通行帯をふさぐ路上駐車は、自転車通行の安全確保を妨げる要因となっていることから、区は、自転車通行の安全性を確保するため、違法な駐停車車両の取締りを強化するよう交通管理者である警視庁へ働きかけていきます。

また、来年度、交通管理者や国道、都道の各道路管理者など関係者と連携して、港区自転車利用環境整備方針の改定を行うことから、より安全性が高められる駐車スペースと自転車専用通行帯の併設方法について検討していきます。

今後の動き

ここは、比較的新しくできた街、芝浦アイランドの車道です。
みていただくとわかるように、
自転車走行帯と車道の間にオレンジ色のポールが立っています。

実際に自転車で走行してみましたが、
ポールがあることで車に追突されない安心感がすごくありました!

実験的に設置しているそうですが、
どこも全ての自転車走行帯がこのようにポールで仕切られるようになると良いと思います。

車道の広さ、車線の数などにより設置できる・できないなどケースバイケースですが
できるだけこの方式で設置できるように要望していこうと思います!!



今回のcovid-19の影響もあり自転車ユーザーは今後も増えることでしょう。
加えてエコの観点から、行政は自転車シェアリングを推進していますし
事実利用者も増えています。

ママ議員としては、子どもを安全に自転車に乗せて走れる環境を作りたいと思っています!

他にも自転車走行について改善してほしいことや
ここの道が危険!!などありましたら
区の職員と一緒に実際に現地に行き調査しますので
いつでもご連絡ください^^!

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