慶應義塾大学大学院に入学しました

新年度がスタートしました。
2021年度は希望に溢れた1年になることを心から願っています。

慶應義塾大学大学院の入学式

さて、私事ではありますが慶應義塾大学大学院に入学しました!
例年は議員として地元の学校機関に来賓として入学式に参加していましたが、
今日は当事者として自分の入学式に参列してきました。

慶應義塾大学が公式に出しているフォトフレームで!

大学院に行く理由

私が大学院に進学しようと思ったきっかけは大きく2つあります。

1つ目はコロナというウイルスにより人類が右往左往している現状をエビデンスを持った政策でどうにかしたいと思ったからです。

去年の3月、4月
コロナウイルス感染症で世界中が混乱に陥っていたとき、
それまでは、行政との関わりは保育園の入園申し込みのときくらいしかなかった人たちから本当に様々なご要望やご意見などが届きました。
このコロナ禍で政治家としてできること、行政に求められていることを考え非常に忙しく過ぎました。
コロナ対応を役所に求めようとしたときに、医療や公衆衛生の学術的知識がないため
どういう対応が区民の健康を守るためにすべきことなのかデータに基づいたことを言うことができませんでした。
そのときに、医学とは違った公衆衛生という人々の健康/Public Healthについて学術的に学び、
そこから実効性の高い政策につなげていきたいと思いました。

2つ目は、この1年間で流産・子宮外妊娠と2度の手術をしたことです。

第二子を妊娠し、産婦人科に定期検診に行ったら先生から「心拍が停止しています」と告げられ
すぐに流産手術をしました。
悲しみに浸る時間もないほどあっという間に私のお腹の中から赤ちゃんはいなくなってしまいました。
再び妊娠したものの違和感を感じ産婦人科クリニックに受診しに行くと、
ここではこれ以上原因がわからないと言われ総合病院で丸一日かけ検査をし、
子宮外妊娠がわかりました。
いつ多量出血でショック死に至るかわからない、一昔前には命取りの症状とも言われており、のんきに構えている私に対し複数名の医師からかなり危険な状態であることを説明・説得され緊急手術となり、約1週間入院しました。

このことで、出産だけでなく、妊娠も命がけであること。
またそれまで健康だった人も妊娠を機に、2回も全身オペをし、
一時期は命の危険にまでさらされる事態になることを身を以て実感しました。
この体験から、母子保健についてデータをもとに研究し、
自分の体験や人から聞いたことだけで政策を作るのではなく
研究の結果得られた正しいデータを活用し母子の健康に即した政策を作りたいと思いました。

大学院で研究したいテーマ


塾長も式辞で述べられていましたが、コロナ禍では正しい情報と嘘の情報が入り混じり、結果的に差別や暴力が生まれてしまいました。
そんな時代だからこそ、本質を掴み正しい情報を伝える学問の役割が求められていると思います。
学問は机に向かってペンを取ることではなく、実学としてその学びにより私たち人類の幸せを向上させるためのものです。

私は大学院で、コロナウイルス感染症で大変注目を浴びた「公衆衛生学/Public Health」を学びます。
公衆衛生学/Public Healthとは、医学が患者個人の疾病の治療を目指すのに対し、ある集団の疾病を予防し、心身の健康維持を図ることを目的としたもの、とされています。
昨年はこれまで健康に気を使うことがなかった人たちも含め誰もが目に見えないウイルスに翻弄され、各自治体の保健所の重要性が再認識されました。
私は大学院で、母子保健について研究し国や自治体の効果的かつ実効性の高い子育て政策を立案していく予定です。

子育てと仕事と大学院

仕事と大学院の両立は珍しい話ではありませんが、子育てしながら仕事と大学院は並大抵のことではないとひしひしと感じています。
快く賛成してくれた家族のためにも、また、しっかりと区の政策に反映させるためにも頑張って研究してまいる所存です。

今は学べる喜びと期待でいっぱいです。
どれもが中途半端になることがないよう今まで以上に全力で日々を生き抜くことを、自分への決意表明としてここに記します。

2021年4月2日
榎本あゆみ@慶應義塾大学大学院入学式

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