白金小の4つのクラスを視察
先日、白金小学校でGIGAスクール構想のもと行われている
ICT教育の最前線を視察してきました。
GIGAスクール構想の実現について by文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
港区立 白金小学校
https://shirokane-es.minato-tky.ed.jp/
108-0071
東京都港区白金台1丁目4番26号
児童数:746人
白金台にある八芳園のすぐお隣という落ち着いた立地にある白金小学校です。
今回、視察で見学させていただいたのは3学年4クラスです。
6年生の社会
2年生の国語
2年生の国際(いわゆる英語)
3年生の理科
どの授業も大変勉強になりました。
ICT教育の最前線
まず前提として港区は非常にICT環境が整っており恵まれた学びの場が整備されています。
現場の先生方からも港区の環境の良さに対する評価をたくさんいただきました。
充実したICT教育に必要な環境3要素
1,1人1台のタブレット
国のGIGAスクール構想ですでに1人1台は達成。
さらに1年生のころからの積み上げが重要。
2,プロジェクター
一般的には黒板の前にスクリーンを置いてプロジェクターで
投影しますが、港区では黒板に直接プロジェクターで投影できる
最新の黒板を採用。
3,共有できるアカウント
白金小ではMicrosoft、Googleそれぞれのアカウントを1人ずつに付与。
googleアカウントを利用して授業中にスプレッドシートを活用。
ICT教育の推進にはこの3要素が欠かせないと先生から伺いました。
港区ではありがたいことの3つとも揃っており、環境は問題なし!
つまり、あとは先生たちのICTに関するスキルやICTの効果的な活用方法の知識など
教える側の力量により、子どもたちの授業が左右されるということです。
白金小学校は、港区内でもモデル校に選ばれており
ICT教育に非常に熱心であることもあると思いますが、
私が小学生だったころからアップデートされていて感動しました。
理科の授業では、
「磁石に関して自分で仮説を立て、実証実験をし、結果を共有する」という流れを
スプレッドシートを活用しながらしていました。
タブレットを使ったICT教育というと
1人ずつがタブレットも見ながら黙々と課題をこなす、
というイメージもありますが、それは一側面でしかありません。
こちらのように、
子どもたち同士がグループを作り
いわゆるPower Pointのようなプレゼンテーションツールを用いて
ネット上で付箋を張ってお互いの意見を話しながらグループとしての
プレゼンを作っていました。
視察をした後、校長や副校長、主任の先生たちから
ICT教育の現場での課題や学校での取り組みについて非常に深くお伺いしました。
印象的だったことは、
先生同士でICTを活用した授業の質を高め合う取り組みです。
先生同士が1つのグループチャット内で、
自分の授業ではこんな取り組みをした と共有をしたり
お互いの授業を見に行き、学校内視察が活発に行われていたり、と
先生たちみんなの向上心が、この質の高い授業に結びついていると納得しました。
そして、校長の強いリーダーシップが
学校全体を引っ張っていくことを目の当たりにしました!
今後の展開
白金小学校での取り組みは
リーダーシップをとる校長、
それを支えていく副校長、
指導力があり、勉強熱心な現場の先生と
多くの要因が重なり合って実現しているものです。
しかし、公立学校では
港区立のどの学校も同様の質の授業を全ての子どもたちに届けなくてはいけません。
教育委員会は、良い取り組みは積極的に他の学校に展開、推進し
港区立の中で格差が生じないようにすべきです。
今後、いろいろな学校を視察し
各学校の良いところを知り、委員会の場などでも提唱していきたいと思います。
白金小学校の皆様、ありがとうございました!