みなとパークのヒヤリハット事案
先日、たいへん怖いアクシデントがあったというご報告が、私のもとに寄せられました。
みなとパーク芝浦スポーツセンターの武道場では、親子で体操ができるクラスが週に3日行われています。お話をいただいた親子もクラスに参加していました。その最中にお子さんが窓に寄りかかったら、はずみで窓が開いてしまい、あわや転落しそうになった、ということでした。お母さんがすぐに気づいて抱き上げたのでその子は無事でしたが、一歩間違えれば命に関わる事態でした。
本日は、みなとパーク芝浦スポーツセンターの視察に行き、この件が起きた武道場を見学しました。当時の状況や、未然に防ぐ手立てはなかったのか、その後対応はどうなったのかを調査するため、スポーツセンターの責任者にお話を聞いてきました。
視察の内容
今回の視察では、実際にこのアクシデントが起こった武道場を見学し、説明を受けました。下の写真が、アクシデントが起こった窓の部分です。
スポーツセンターの窓は、ふつうの窓とは違う形状になっています。ふつうの窓はレバーハンドルを回すだけで開くことができますが、このスポーツセンターの窓を開くには、まず鍵を使って開ける必要があります。その鍵は施設の職員が管理しています。
赤丸が、鍵穴の部分です。
職員の持っている鍵を使って開きます。
ふつうはこのような窓になっていると思います。レバーを回せば開くことができます。
通常時は、鍵をかけて窓が開かないようにしていました。しかし今の時期は、コロナ対策のために窓を開けて換気をしてほしいという利用者の要望があったため、鍵を開けていたとのことでした。鍵の開け閉めは表を作成し管理していましたが、事故防止という観点ではなく、管理元の違う鍵の管理を行うためだったようです。利用時間中に窓が開いているかのチェックや、鍵がかかっていないことを利用者に伝えることなどは行われていませんでした。
写真は窓から見た外の様子です。柵はありますが、子どもが簡単に落ちてしまうくらいの隙間が空いていて、転落防止ネットなども無く、そのまま地面に落ちていってしまうことも十分に予測できます。今回も、お子さんが本当に落ちてしまっていたらと考えると本当に恐ろしいです。
今後の対策
子どもがいる場所では、窓が開くような危険な状態には絶対にしてはいけないと思います。港区と施設には、このことを強く要望し、利用者から換気のために窓を開けてほしいと言われても一切開けないということになりました。
今回の件を受けていろいろ話を聞いたところ、そもそもこの建物には空気の入れ替えをする設備が備わっており、窓を開けなくても、換気ができることがわかりました。それでも窓を開けたいという要望が利用者からあったのは、利用者に対して、施設の換気について周知できていないことが原因であると考え、施設にこのような張り紙をするようにお願いしました。現在は、このような状態になっています。
赤線で囲った部分が張り紙です。
今回はヒヤリハットで済みましたが、今後、本当に命に関わる恐ろしい事故を絶対に起こさないために、施設を管理する方々には十分気を付けていただきたいとお願いしました。
その他
また今回の視察で、他にも施設の問題点がいくつか見つかりました。
武道場にはレバーハンドルで開閉する窓とは別に排煙窓があるのですが、開け閉めを繰り返した結果、老朽化が進んでいます。上の画像のように使用中止になっているところもありました。本来は火災で発生する煙の対策で設けられているものですが、コロナ対策の換気という違う目的で頻繁に使用したことが原因のようです。
排煙窓は利用者が開閉を行わないという決まりになっていることを、利用者の皆様に知っていただくことが必要であると職員の方々にお願いしたところ、写真上部のような張り紙を貼って普段は窓を開けないようにということを周知しているということです。
皆様へのお願い
今回は、このようなアクシデントがあったという情報を、私に直接いただけたおかげで、区や施設に報告や質問をし、対策をとることができました。
このような事案は、ほかの施設でも十分起こりうることです。皆様がご存知の情報や、不安に思っていることがあれば、ぜひ榎本あゆみまでご連絡くださいね!
私が、区や施設に対応を求めていきます。
今後も区民の皆さまのために活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。
あゆみさん。
貴重な投稿を頂きありがとうございます。
早速、各自治体議員の皆様にも情報共有したく思います。
ありがとうございます!
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。