世間では、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言が波紋を広げておりますが、昨日、東京2020オリンピック・パラリンピック特別対策委員会が開催されました。
森会長の発言に対する見解
私は、出産以外のほとんどのことは男女の性差別ではなく、それぞれの個性があるのみであると思っています。
話が長い男性もいれば、明瞭に話す女性もいます。
感情的な男性もいれば、論理的な女性もいます。
背が低い男子がいれば、背が高い女性もいます。
専業主夫もいれば、バリキャリ女子もいます。
森会長は、国会議員時代に
「子どもをつくらない女性を税金で面倒をみるのはおかしい」
「(無党派層は)投票にいかないで寝ていてくれればいい」
などといった発言をし、物議を醸しました。
しかし、選挙で長く選ばれ、国会議員としての活動を続けてこられました。
これが民主主義です。
いま、トップに立つ者の資質も含め、日本の旧態依然とした組織の在り方が問われています。
選手や関係者から慕われ、ボランティアも含め関わる人たちが前向きな気持ちでいられるような人にトップに立ってもらいたいと強く思います。
これは、私とインターン生による“ホワイトアクション”の写真です。
ホワイトアクションとは、女性議員は白いジャケット、男性議員は白いバラかチーフを身に着けることで、女性蔑視発言を許さないという抗議の意思を表明する行動です。
欧州各国の大使館は、
「#genderequality(男女平等)」「#dontbesilent(黙っていないで)」
といったハッシュタグとともに、職員が片手を挙げる写真を続々投稿しました。
今月9日の国会でも、一部の衆参議員がホワイトアクションに取り組みました。
私も、女性の1人としてより公平な社会を作っていくべきである、という態度を示すために今日1日、真っ白な服装で過ごしました。
オリンピック・パラリンピック委員会
そんな中でも、港区では、東京2020オリンピック・パラリンピック特別対策委員会を粛々と開催しました。
今年の2020年東京オリンピックは、2021年7月23日から8月8日まで、パラリンピックは2021年8月24日から9月5日まで開催されます。区内では、オリンピック競技として、トライアスロンとマラソンスイミング、パラリンピック競技として、トライアスロン、マラソンが実施されます。マラソンスイミングって何って思われる方もいますが、マラソンスイミングとは、10㎞泳ぎきるタイムを競うスポーツです。マラソンとは言っていますが、一切走らない競技です。競技は台場海浜公園で開催されます。
港区スポーツセンターを大会期間中の公式練習会場として提供するため、7月1日から9月5日まで5階メインアリーナ、サブアリーナと6階観覧席、ランニングコースの利用を制限します。7月14日から8月8日までハンドボール、8月17日から9月5日まで車いすラグビーの公式練習会場に使用します。
私たち区民も、オリンピックの公式練習が見てみたいですね。
2020年5月に、ジンバブエ共和国のホストタウンになりました。ホストタウンとは、大会参加国と地域の文化的な交流を広げるために行われる事業です。昨年10月には、ジンバブエ共和国大使や大使館関係者をスポーツセンターに招き、小学生チームとのミニゲームを実施しました。また、昨年12月と1月にも、区立白金の丘学園でも、ジンバブエ共和国に関する文化や歴史に関する授業を実施しました。今後も、ジンバブエ共和国の料理を再現した学校給食や、ジンバブエ共和国の選手と地域・学校との交流を続けてほしいですね。
さらに、区立の幼稚園・小・中学校のすべての児童・生徒を対象に、東京都教育委員会実施の下、オリンピック・パラリンピックを観戦できる機会を設けてくれます。私立の幼稚園・小中学校の生徒も、東京都生活文化局が実施するオリンピック観戦が予定されています。公立の学校、私立かかわりなく、全ての子供たちがオリンピックを見に行くことができます。
今後の展開
3月下旬までには、今後の方針が決定されると言われています。
・通常通り開催されるのか
・無観客で開催されるのか
・東京で開催されるが延期されるのか
・中止されるのか
・今後再度Tokyoで招致活動をするのか
どうなるのでしょうか。
選手たちのことを考えれば、開催できる方向を検討したいと思いつつも
今回の延期で、組織委員会、国、東京都 合計で約3000億円もの追加の費用がかかるとのことです。
さらに無観客となった場合には、チケット収入もなくなり
900億円程度の減収となると報道されています。
この費用(税金)をどう考えるのか。
私たち国民、そして東京都は一番負担を負っていることもセットで検討が必要です。