なぜわざわざ委員会で質問するのか。本芝公園の不便さ解消に向けて

只今、2019年(令和元年)の決算について審議する決算特別委員会、略してケットクの真っ最中です。

議員や役所の人などはケットクと呼ぶのですが、当たり前だけど、けっとく とキーボードで打っても変換されない・・・

 

さて、これまでも何度も現場検証を重ねてきました本芝公園のトンネルについて決算委員会で質問しました。

 

 

本題の前に、なぜ普段からやり取りをしており、さらに担当とも現場検証をしながら直接回答ももらっているにも関わらず
またわざわざ質問をするのか。
それは、公の場を通じて前向きな回答をもらうためです。

普段やり取りしていることは、言ってしまえばクローズドな場で口約束程度の内容です。
言った言わないなんてこともあるわけです。

しかし、代表質問や委員会などを通じて公の場で回答してもらったことは議事録として残るわけです。
しかも、各論ではうまく折り合いがつかなくても、大枠で合意をしておけばお互いに同じ目標のためには
こんな手法もあるのでは?と建設的なやり取りをしていくことができます。

今回の本芝公園の事例でいけば、

●歩行者も自転車もベビーカーも車椅子も、通行するユーザーはみんなが安全に通行しやすくしてほしいと思っていて

●役所としてはここは公園の敷地内だから公園のルールにのっとり誰もが安全に通行できるように整備したいと思っている

つまり、目指すところは同じはずなのに、目標に向かう手段に対して双方の意見が食い違っているわけです。

なので、私は、質問を通じて、

双方ともに同じところを目指しているんですよね?
自転車ユーザーをいじめたいわけじゃないですよね?
子どもを乗せ毎日大変な思いをしているママパパたちのことを考えていないわけじゃないですよね?

という確認を公の場でしたかったわけです。

決算委員会は、各自持ち時間が限られているため全て思いを伝えきれてはいませんが
できる範囲内で訴えました。

 

私の思い・質問

芝と芝浦を結ぶ本芝公園には、歩道と自転車が押して歩くための道が整備されていますが、自転車を降りることなくそのまま走行する自転車の方が多い現状です。

区としては、降りてもらうために様々な対策を打っており、2019年には芝支所で約127万、芝浦港南支所で約114万を講じています。

 

しかしこれらの対策は、初めから計画されたものではなく、
歩行者から自転車が危ないという意見があったり、自転車事故があったりし、後手後手に回っています。

入り口に置かれたポールに多くの自転車がひっかかる、中には引っかかったまま動けなくなり転倒してしまう学生、
子どもを乗せていた自転車が足を挟んでしまった事例、
芝浦側の自転車用の坂は勾配が大変急で、かつ真ん中にあるポールにペダルがひっかかる、
ポールに気をつけて通ると脱輪すると、問題点が多く、私でも子どもを乗せた電動自転車は怖くて通ることはできません。

迂回するスロープがありますが、こちらは傾斜をゆるくするために曲がり角が鋭角になり重たい自転車を押しながら、ベビーカーをすれ違おうとすると手すりにぶつけます。

これまでに上げた点は、各所のポールや手すりの擦り傷、や汚れなどを見れば一目瞭然です。

 

自転車を降りているにも関わらず、むしろきちんと降りている子どもを乗せた電動自転車に大きな負荷がかかっています。

この現状を踏まえて今後どうするのか伺います。

担当部署の責任者からの回答(答弁)

 

本芝公園内の雑魚場架道橋下通路では、午前7時から午後10時の間で、約9,000人の歩行者、約2,000台の自転車が通行しています。

このことから、区は、本芝公園の利用者の安全・安心を確保するため、公園内では自転車を降り、自転車を押して通行していただくようお願いしてまいりました。

しかし、自転車から降りずに走行する事例が後を絶たないことから、区は、歩行者と自転車の通行空間の分離や、自転車用ゲートやハンプの設置による対策などを実施してまいりました。

自転車用ゲートの設置により、自転車から降りていただくことに一定の効果があった一方で、自転車から降りてゲートを通過する際にペダルが緩衝する事例等も確認しております。このことから、現在、区は、自転車を押してゲートを通過する際のペダルの位置を示したピクトグラムを路面に設置することなどを検討しております。

区は、今後も、公園利用者の安全・安心の確保を第一に、自転車利用者の利便性にも配慮した自転車通行対策に努めてまいります。

 

まとめと今後

 

この回答で大事な箇所は

自転車利用者の利便性にも配慮した自転車通行対策に努めてまいります

ココだと思います。

対策は必要だけど、自転車ユーザーの利便性を考慮した対策にします

と言ったわけですから、今後はこの回答を持って
「この対策は自転車ユーザーの利便性を奪っている!答弁と食い違うじゃないか!」

と堂々と言えるようになったわけです。

この本芝公園の自転車利用に関しては
本当に多くの方から意見が寄せられていますので、今後も解決に向けて取り組んでいきます。

ご意見ございましたらお気軽にお寄せください!

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