スポーツセンターのヒヤリハット事案について質問しました

今回も予算委員会での質問についてお伝えさせていただきます。

スポーツセンターのヒヤリハット事案

先日、みなとパーク芝浦内のスポーツセンターの視察をもとに、武道場の窓によりかかった幼児が、危うく窓の外へ転落するところだった、一歩誤れば、幼い命が失われかねない事案がありました。
事案の詳細は以前の記事で詳しくお話ししています。
→→「みなとパーク芝浦スポーツセンター 視察」https://enoayu.com/blog-sportscenter-20210301/

区に尋ねました

この件について、区はどのように受け止めているのかということを質問しました。

そもそも私がこの事案を知ったのは、区民の方が私に相談してくださったからでした。
事の重大さからすぐに区の担当課に問い合わせましたが、その時点では事案を把握していませんでした。
つまりこの相談がなければなかったことにされていたということです。
事故やケガの報告が行き届かない、対策がされないまま重大事故が発生してしまったなど、
区の管理体制に問題があると思います。

スポーツセンターの窓は普段はカギがかけられていて、開放していることを想定していません。しかし、最近はコロナ対策のために、利用者から窓を開けて換気をしてほしいと要望があるため、その際には、スポーツセンターの職員がその都度鍵を開けるというように運用していました。
今回の事故は、窓を開けたいと要望した利用者の方が施設を去った後も窓が開いたままになっていたために、次の利用者のお子さんが危うく窓の外に転落しそうになってしまいました。施設側もこの件を重く見て、利用者から要望があったとしても窓の開閉は一切しないと決めました。また本来は換気システムが整っていて窓を開ける必要はなく、窓を開けなくても換気はできるということを周知するようにしてもらっています。
このような、重大な事故につながりかねないことを防がねばならないという姿勢が感じ取れました。

今後の課題

今回の事案はスポーツセンターで起きましたが、ほかの区の施設でも十分に起こりうると思っています。
例えば今回は、窓の前には段差があり普段は子どもはそこまで登れないものだったのですが、一時的にその前に畳が積まれていて、子どもが登れてしまう状態になっていました。
また、子どもが簡単に鍵やレバーに触れる状態になっている窓があったり、窓のカギにロックがついていなかったりなど、さまざまなシチュエーションで、子どもの命に危険が及ぶようなヒヤリハット事案が起こる危険性があると思います。

ただ、膨大なヒヤリハット事案をすべて共有することは現実的には不可能ですので、区役所の各課からそれぞれの施設に指示を出し、重大なものに絞って共有する仕組みを作ることはどうかと提案しました。

そもそも、こうした事案が把握されていなかった背景には、区役所のあり方そのものにも関わる問題があります。
区の報告体制を整え、全庁で横断的に共有するべきです。
ヒヤリハット自体が起こらないように対策するには、報告に上がらない小さなトラブルの報告体制を整え、改善を重ねていき、安全を確保することが必要です。

今回のこのヒヤリハット事案は、話を聞くだけでも血の気が引きます。
抱きかかえたお母さんのことを思うと、どんなに怖かっただろうかと胸が締めつけられます。
これを教訓として、区内のみならず、二度と子供に危険な目にあわせたくないと思いました。

子どもの大事に至ってしまうような情報や、不安に思っていることなど、皆様がご存知のことがあれば、ぜひ榎本あゆみまでご連絡くださいませ。

これからも、安心して暮らせる港区を目指して活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。

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