ラジオ体操で子どもたちの活動量向上

子どもたちの身体活動量の向上

今回は、COVID-19の影響下における子どもたちの身体活動量向上について質問しました。

質問の概要

COVID-19の影響下で、今年度の体力測定の結果は昨年度に比べ向上したものの、全体から見れば未だ数値が低い状況です。

教育委員会でも体力低下を課題と捉え、実験的に芝浦小学校で放課後に運動教室を外部に委託、また白金小学校に設置したクライミングウォールを芝浜小学校にも設置するなど取り組んでいます。

放課後の運動教室は、非常にニーズもあると感じますが、参加した子どものみが体を動かすことになり、また2つの学校にあるクライミングウォールは定員が少なく、たった数%の子どもしか利用することはできません。これでは港区の全児童・生徒の身体活動量を増やすことには効果が薄いといえます。

そこで、例えば毎日の朝礼の際に、全校生徒でラジオ体操を取り入れるなど、全ての子どもたちに機会が与えられるような施策を実施すべきと考え、区に質問しました。

体力測定の結果を見ると、昨年度は一斉休校の影響もあってか非常に数値が落ちましたが、今年度は昨年度と比較すると持ち直しているものの、全体から見れば数値が落ちています。

教育委員会でも体力低下を課題と捉え、実験的に芝浦小学校で放課後に運動教室を外部に委託し行っておりこの取組を区内で拡大していくとのことです。
現在実施されている芝浦小学校での放課後の運動教室は、学校は場所と道具の貸し出しのみで一切教員が関わらないため、負担軽減に一役買っています。

また白金小学校に設置したクライミングウォールを芝浜小学校にも設置し運動に親しみながら体力向上につなげるということです。
どちらも、子どもたちにとって楽しく体を動かすツールになりますが、どちらも子どもたちが自ら進んで関わりにいかなければ、その子にとっては無関係なことで終わってしまいます。



↑ 芝浜小学校に新しく設置されたクライミングウォール


放課後の運動教室は、共働きで放課後にお稽古につれて行けないご家庭にとって、学校という安心した場所で同じ小学校の仲間たちと受けることができるため非常にニーズもあると感じますが、そこに参加した子どものみが体を動かすことになり、港区の全児童・生徒の身体活動量を増やすことには直接的には寄与しません。
また2つの学校にあるクライミングウォールは、
どちらも大きさに限りがあり上の写真を見ていただくとわかるように
同時に登れる人数はせいぜい4名程度。
1人が上り下りするのに数分はかかるため白金小学校全生徒700人のうち、たった数%の子どもしか利用することはできません。

COVID-19の影響が続く今、子どもたちの身体活動量をいかにして上げていくかは重要な課題です。

そこで、例えば毎日の朝礼の際に、全校生徒でラジオ体操を取り入れるなど、全ての子どもたちに機会が与えられるような施策を実施すべきと考え、区に質問しました。

区からの返答
教育委員会では、放課後運動教室の実施やクライミングウォールの設置等の個別の取組のほか、すべての子どもたちの体力向上及び運動機会の創出に向けた取組も推進しております。

具体的には、今年度新たにMINATOリズムダンスフェスタを開催し、学級や学年の仲間と一体となって思い切り体を動かす楽しさを味わうことができる機会を提供しています。

また、教育委員会は、体力向上の取組を各学校で具体的に来年度の教育課程に位置付けるよう促したことにより、各学校は長縄跳びや持久走等の体力向上の特色ある取組を設定しております。

さらに、教育委員会では、家庭でできる運動などを体力向上リーフレットとしてまとめ、保護者への意識啓発を行うことで、学校と家庭が連携して運動習慣の定着と体力向上を図る取組を強化してまいります。

コロナ禍で子ども達が運動不足に

港区立の小・中学校で行った体力測定のうち、2019年と2021年の記録を比較してみると、
いろいろと見えることがあります。

20mシャトルラン
小学2年生女子を除き、小学1年生から中学3年生すべての学年と性別で記録が低下。
特に中学校3年生では、男子は約7回、女子は約13回少ない結果となりました。

持久走(実施は中学校のみ)
全ての学年と性別で記録が低下していました。

他の項目からも子ども達の運動量が減ったことで、特に持久力が低下したことがわかりました。

また、港区では、COVID-19が子どもたちに与えた影響を把握するため、
緊急事態宣言の解除後に、コロナ禍の子どもたちの生活に関する実態調査を実施しました。

このうち、子どもの体力に関することとして、
「感染症が拡大する前に比べて、お子さまの体力が低下したと感じることはありますか。」
と質問したところ、
「体力が低下した」と回答した保護者の割合は、52%と過半数に。
主に小中学校の保護者が体力を低下したと回答していて、やはり皆さん、実感として
子ども達の体力低下があるようです。

また、遊びに関することとして、
「感染症が拡大する前にくらべて、お子さまが家の外で遊ぶ時間はどのように変化しましたか。」と質問したところ、
家の外で遊ぶ時間が減ったと回答した割合は、68.4%と、ここでも過半数に達しました。

子ども達の体力が低下している要因の一つとして、外遊びが低下していることが言えます。
だからこそ、学校教育の場で一律に子供たちに運動してもらうための取り組みが必要です。

私からは、短時間で気軽にできる方法としてラジオ体操を提案しましたが、今後もすべての子ども達の体力作りにつながるような取り組みを要望していきます!

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