#みんなの整理と一緒に教育長へ要望
2021年第3回定例会の一般質問でも問題提起をし、見事結果を勝ち取った
「小中学校の女子トイレ個室に生理用品を設置する件」についてピックアップしていきたいと思います。
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以前、#みなの生理の方と一緒に区立小・中学校の個室トイレに生理用品を設置してほしいという旨を教育長を交えて、教育委員会の担当者などに要望しました。
過去のブログもご参照ください。
えのあゆブログ
「教区長に区内小・中学校の女子トイレに生理用品を設置する要望書を提出」
https://enoayu.com/blog-sanitary-20210422/
そこからずっと、生理用品のことで悩むことなく子どもたちが学べる環境を整備したい
という思いで取り組み今回も議会質問に至りました。
小・中学校での生理用品の実証実験
生理を当事者の女性だけでなく社会全体の問題として問題提起・活動をする#みんなの生理の調査によると、金銭的理由で生理用品の入手に苦労したことがある若者の割合が20.1%と「生理の貧困」が日本にも存在することが明らかとなり、社会的 に話題となっています。
以前、#みんなの生理 と一緒に小中学校の個室トイレへの生理用品の設置について 教育長と会談したことをきっかけに、区内小中学校の小学5年生から中学3年生まで の女子児童・生徒にアンケートを実施し、さらに御成門小学校・御成門中学校の個 室トイレへ生理用品を設置する実証実験を行っていただいたことは、全国に先駆けた取組みでありNHKの取材を受けるなど大変評価しています。
御成門小学校での実証実験
2020年3年6月22日(火)から令和3年7月20日(火)までの約1ヶ月間
4階(2年生、5年生、6年生の生活階)女子トイレの全個室(6室)に生理用品を設置
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このように御成門小学校で実験的に個室の女子トイレにはビニール製の巾着の中に生理用品を入れました。
在籍女子児童数
5年生26名、6年生30名 計56名
・調査期間中に「保健室」に生理用品を取りに来た人数 0名
・「個室」に設置した生理用品が使用された個数 0個
調査期間中に、保健室及びトイレに設置したビニル製巾着から生理用品を受け取っ
た児童はいませんでした。
御成門中学校での実証実験
2020年3年6月25日(金)から令和3年7月20日(火)までの約1ヶ月間
1年生、2年生、3年生のそれぞれの階に女子トイレの個室1室と洗面所に生理用品を設置しました。
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こちらは御成門中学校で実験的に個室の女子トイレに設置したときの様子です。
透明ポーチに伸びる紐がついており、中に生理用品が入っています。
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中学校では洗面台にもこのようにパックの生理用品を設置しました。
在籍女子生徒数
1年生から3年生 計130名
・調査期間中に「保健室」に生理用品を取りに来た人数 1名
・調査期間中に「保健室」で渡した生理用品の個数(1個ずつのバラ) 3個
・「個室」に設置した生理用品(1 パック5個入り)が使用された数 4パック
・「洗面所」に設置した生理用品(1 パック5個入り)が使用された数 6パック
調査期間中に、トイレに設置した生理用品は合計10パック(5個×10パック)が使用されました。
この実証実験にあたり、事前指導として、
使用した場合には保健室に報告に来るよう説明をしたところ、中学校において使用された10パックの使用に対し、10回全て報告がなされました。
区への質問と返答
これまでも港区では生理用品を小中学校の保健室に用意していましたが、先述のア ンケート結果では学校で生理用品が手元になかったときには、53%が友達から、そ して26%が保健室からもらったと回答しています。
児童生徒同士の物の貸し借りは 、トラブルの原因となるだけでなく、そこから紐づく様々な問題を学校側が把握し づらくなることなどから本来好ましくありません。
また実際にどこで生理用品をも らいたいかという問いに対し、友達からもらいたいと答えたのはたったの18%であったことから、友達からもらいたいわけではないが、わざわざ保健室に行きたくな い、先生に言うのは恥ずかしい、保健室に行く時間がないなど様々な理由で仕方な く友人からもらっていると考えられます。
先程ご紹介した実証実験において設置された生理用品を必要以上に使用された例は見られなかったことから、
設置された生理用品は必要に応じて正しく児童 生徒に利用されていることがわかりました。
月経は女性の体として生まれれば誰にでも起こる生理現象であり、
特に自分の体の変化になれない子どもたちが、恥ずかしくて親に相談できない、
先生に話すのも恥ずかしい、そんな思いを抱えていては勉強や体育に身が入りません。
生理用品の提供はトイレットペーパーの提供と同じく普遍的になされるべきです。
全ての児童生徒が必要な時に生理用品を使用できるようにするため、区内小中
学校の個室トイレへ生理用品を設置すべであるが、区の見解はどうなのかと質問しました。
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私の質問に対して教育長からの答弁は、
「区内の小・中学校に生理用品を設置します」
という大変に素晴らしいものでした!
これまでの活動や、今回の質問もあり、
区内の小学校・中学校の女子トイレの個室と洗面台に生理用品を設置してもらえることになりました。
嬉しい!!
これにより、生理の貧困に言われるような金銭的に困っている人はもちろんですが、たまたま忘れてしまった、予定より早くなってしまったなどの状況でも女子児童・生徒が安心して学校生活を過ごせるようになったことは本当に良かったです!!
みんな安心して学校生活を楽しんでね!!
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今後は、↑このような掲示をトイレに貼るそうです。
デザインもかわいい♡
今後も、区民の方々の住みやすい港区のために活動してまいりますので、何かございましたら、気軽にご相談ください。
生理用品の問題は、女子小学生・女子中学生・女子高校生にとっては、非常にデリケートかつ、大切な問題で、男性には生理がない為、女子にとって、非常にナーバスかつ、心の問題、体の問題、性の悩みなど、たくさんのストレスを抱えながら、毎日を過ごさなければならない、大切な問題と言えます。また、女子トイレに入った時に生理である事を男子には知られたくないですし、生理用品が入っているポーチ、ひとつとっても、いかにもナプキンやタンポンが入っている、といった、露骨な設置にならない事が重要だと思います。また、生理の事を、親に相談できない、したくない、学生も増えているのが現実で、非常に悲しい事です。学校と家庭、また、女性議員が一丸となって取り組み必要ががあります。また、最近では、話しは変わりますが、女子学生に対する、痴漢や盗撮、強制わいせつ事件も増えています。その点も交え、取り組み必要があると思います。
メッセージありがとうございます。
おっしゃるように、これまでは口にしてはいけないタブーなことと思われがちでしたが、女性であれば誰しもが経験していることを社会全体として考える必要があると思います。
他にも課題は山積みです。今後も社会の光が入っていない課題など取り組んでまいります。